ICタイムリコーダーの打刻方法によるメリットや特徴を解説

ICタイムリコーダーは、クラウド型勤怠管理システムの一つで、働く人たちの勤務時間の正確な管理を支援するシステムです。ICタイムリコーダーには様々な打刻方法があり、それぞれのメリットがあります。 今回それぞれの打刻方法について詳しく解説します。

 

勤怠管理における打刻とは

 

勤怠管理における打刻とは、従業員が出勤や退勤した時間を記録することを指します。 打刻は、勤務時間の正確な記録や、労働時間の制限を防ぐために非常に重要な役割を果たします。また、打刻によって出勤や退勤の時間を計算することで、労働者の給与計算や休暇申請などの業務をスムーズに行うことができます。

近年では、タイムカードに代わって、ICカード、スマートフォン、顔認証などを用いた打刻システムも登場しており、より正確な勤怠管理が可能になっています。

以下にICタイムリコーダーで用いられるそれぞれの打刻方法について詳しく解説します。

 

IC(Felica)カードを用いた打刻

IC(Felica)カードを用いた打刻は、市販(ソニー製: PaSoRiパソリ))もしくは専用のICカードリーダーと組み合わせることで、社員の出退勤管理や勤怠管理を簡単かつ正確に行うことができます。ICカードは個人ごとに割り当てられるため、誰がどの時間に出勤したかを正確に知ることができ、手動でタイムカードを押す必要がなくなるため、出退勤の手間やヒューマンエラーを減らすことができます。 また、ICカードリーダーとクラウド上で連携している場合、リアルタイムで勤怠データを確認することができるため、出勤状況の把握や勤務時間の計算が容易になります。

IC(Felica)カードはすでに社員証として利用している場合、またSuicaやPASMOなど交通系のICカードを利用できるため導入を検討する際、初期費用を抑えることができます。

ICタイムリコーダーで利用できるICカードリーダーは以下の4点となります。

  • PaSoRiパソリ)リーダー

PaSoRi(パソリ)とは、ソニー株式会社が製造・販売している非接触型ICカードリーダー・ライターです。WindowsパソコンにUSBで接続し利用します。安価でかつ軽量で持ち運びが容易になるため多くの企業で利用されています。

 

  • ピットタッチ・プロ3

ピットタッチ・プロ3とは株式会社スマート・ソリューション・テクノロジーの製造するタッチパネル搭載の非接触型ICカードリーダー・ライターです。勤怠管理用の打刻専用端末ですので従来のカードリーダーのようにパソコンにつなげて使用する必要なく省スペースでご利用いただけます。 さらに無線LANもご使用いただけますので、LAN配線なども不要です。

 

  • ピットタッチビズ

ピットタッチビズとは株式会社スマート・ソリューション・テクノロジーの製造する単機能非接触ICカードリーダーライターです。パソコンに接続する必要のないスタンドアロンタイプのリーダーライターで壁に固定したい場合には壁掛け用のアクリルケースを利用することで設置が可能です。

 

  • PiT-21A

PiT-21Aとは株式会社シーエスイーの製造するパソコン接続不要の持ち運び可能なモバイル対応ICカードリーダーです。PiT-21Aは無線LAN、テザリング、4G LTEにも対応ネットワークの設備がない場所や、工事現場・林業・投票所など電源供給がない野外の利用に最適。省スペースで壁掛けや据置きも可能ですのでオフィスの専用端末としてもご利用いただけます。

スマートフォン打刻

スマホ打刻は、最近では多くの企業で採用されるようになっています。 ICカードと異なり、スマートフォンがあればいつでもどこでも打刻ができます。

また、GPS取得機能を活用することで、出勤・退勤だけでなく、業務外での移動や出張先での勤務時間など、より正確な勤務時間の把握が可能になります。導入している企業にとっては、従業員がどこで仕事をしているかを確認することができるため、管理上のメリットもあります。

さらに、スマホ打刻は、スマートフォンを持っている社員であれば、いつでもどこでも打刻することができるため、フレックスタイム制度やリモートワークなど、柔軟な働き方を取り入れた企業にとっても最適です。 勤務先が複数ある場合や出張が多い場合にも、打刻がしやすくなるため、勤怠管理の手間を減らすことができます。

以上のように、スマホブラウザ打刻は、位置情報を取得することができるため、正確な勤怠管理が可能です。柔軟な働き方にも対応できます。企業にとっては、労働時間の正確な管理ができるだけでなく、労働環境の改善にもつながります。

 

PCブラウザ打刻

パソコンのWebブラウザを利用して、ご自身専用のIDとパスワードでログインし出退勤の打刻をすることができます。既に一人一台パソコンを利用している環境など初期費用をかけずに導入することができます。
IDとパスワードログインできるので場所を選ばず、オフィス内はもちろん出張やリモートワークでも手軽に利用できます。

さらに、PCブラウザ打刻には、多機能な勤怠管理システムが利用できるメリットもあります。 例えば、勤務時間の管理だけでなく、有給休暇や残業申請、勤務表の作成なども可能です。従業員や管理者の負担を軽減し、生産性を向上させることができます。

 

非接触・生体認証打刻

ICタイムリコーダーでは非接触の生体認証タイムレコーダーを用いて打刻をおこなうことができます。生体認証技術は、従来のID・パスワードと比較して、高い認証精度を持ちます。また、生体情報は個人のものであり、認証された本人しか打刻できないため、打刻の信頼性が向上します。

ICタイムリコーダーで利用できる非接触の生体認証タイムレコーダーは以下の2点です。

 

  • 虹彩認証 IRIAS(イリアス)

虹彩認証 IRIAS(イリアス)とはクリテックジャパン株式会社の製造する個人の目の虹彩パターンを読み取って本人確認をするタイムレコーダーです。虹彩は、人間の目の中の色素沈着パターンであり、人間の指紋と同様に個人を特定するための生体認証データとして利用されます。一般的な打刻方法とは異なり、虹彩認証は非接触で行われるため、出退勤時の接触リスクを減らすことができます。

虹彩認証は高い精度を誇ります。指紋や顔認証などの他の生体認証技術と比較しても、虹彩認証はより高精度であり、誤認識や不正アクセスのリスクを低減することができます。両目での虹彩認証は誤認識率が1兆分の1と可能性はほぼゼロに近いものとなっています。

また、マスク着用時でも利用することができます。COVID-19の流行により、オフィス内での感染症対策が重要視されています。虹彩認証は非接触で行われるため、マスク着用時でも出退勤の打刻が可能であり、感染症対策に役立ちます。

 

  • 顔認証 「THQREE」

顔認証 「THQREE」とはドリームビジョン株式会社の製造・販売している3次元顔認証タイムレコーダーです。従来の2次元の顔認証システムでは、画像の角度や光の影響を受けて認証精度が低下することがありましたが、3次元顔認証システム「THQREE」は、顔の深度情報を取得するために、赤外線センサーを使用します。特に、顔の深度情報を用いることで、化粧やメガネ、カラーコンタクトなどを使用しても照合の精度が変わりません。

 

まずはICタイムリコーダー体験

ICタイムリコーダーは、クラウド型の勤怠管理システムで、出退勤の打刻情報をリアルタイムで把握することができます。上記のようなさまざまな打刻方法に対応しているため、従業員の勤務形態に応じて、自由に打刻方法を選択できます。また、勤務時間や残業時間の計算や、出退勤履歴の管理など、業務効率化にも役立ちます。

初めてICタイムリコーダーを導入する場合、まずはトライアルをおすすめします。トライアル期間中は、実際にシステムを使ってみることができます。利用方法や使い勝手を確認することができるため、導入前に不安な点がある場合にも安心して使い始めることができます。

トライアル期間中は、サポートも充実しています。システムの操作方法や設定方法について、わからない点があれば専門のスタッフが丁寧にサポートいたします。

トライアルお申込みページはこちら:https://web.ic-tr.jp/top/trial/